次世代型タンデム太陽電池量産技術実証プロジェクト

次世代型タンデム太陽電池量産技術実証プロジェクト

PROJECT STATUS

プロジェクトの現在地

現在の段階
研究開発
状態
進行中
開始日
2025-04-01
商品化目標
2028年度から製品販売開始、2030年度までに500MW以上規模の量産化を目指す

NEDOがグリーンイノベーション基金事業として進める、次世代型タンデム太陽電池の大型化、量産技術開発、性能実証、社会実装を目指すプロジェクトです。

事業期間は2025年度から2030年度までの6年間です。

タンデム太陽電池は、吸収できる光の波長が異なる複数の太陽電池を重ねることで、単独の太陽電池よりも多くの太陽光を電力へ変換する技術です。

今回の事業では、上部にペロブスカイト太陽電池、下部にシリコン系太陽電池を配置する構造を中心に、高性能な大型モジュールの製造技術を開発します。

採択企業は、長州産業株式会社と株式会社カネカです。

長州産業は、大面積成膜プロセスに基づくペロブスカイト・シリコンタンデム太陽電池モジュールの量産技術を開発します。

1平方メートル以上の大型モジュールにおいて、変換効率30%以上と耐久性20年以上の達成を目指します。

カネカは、自社が生産するヘテロ接合型結晶シリコン太陽電池へペロブスカイト太陽電池を重ね、高い変換効率と耐久性を両立するタンデム型太陽電池を開発します。

住宅の屋根や壁、ZEH、ZEBなどへの導入を想定した実証を進め、2028年度から製品販売を開始する計画です。瓦と一体化したモジュールも社会実装候補に含まれます。

NEDO事業全体では、1平方メートル以上のモジュールで変換効率30%以上、住宅用発電コスト12円/kWh以下を目標としています。

また、採択された2社は、2030年度までに500MW以上の規模を想定した量産化構想を持つ企業として選定されています。

研究室で高い変換効率を記録するだけでは、太陽電池を普及させることはできません。

大型化した場合にも性能を維持できるか、短時間で製造できるか、不良率を抑えられるか、屋外で長期間使用できるか、既存のシリコン太陽電池と価格競争できるかを確認する必要があります。

本プロジェクトでは、屋根設置、地上設置、営農型太陽光発電などを想定した実証試験も行い、発電性能、耐久性、施工方法、量産性を検証します。

今後確認する重要項目は、1平方メートル以上の大型モジュールでの変換効率、耐久性試験、実証施設の規模、2028年度の製品販売開始、採用住宅メーカー、量産設備への投資、年間生産能力、発電コスト、販売価格です。

高い変換効率を実現しても、量産、販売、正式採用へ進まなければ事業としては完成しません。

未来産業地図では、本プロジェクトを研究成果だけで評価せず、実証、製品販売、量産能力、採用先、参加企業の業績貢献まで継続して追跡します。

【参考資料】

NEDO
次世代型タンデム太陽電池量産技術実証事業
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101909.html

長州産業株式会社
NEDOグリーンイノベーション基金事業への採択
https://choshu.co.jp/release20260206/

株式会社カネカ
次世代型タンデム太陽電池量産技術実証事業への採択
https://www.kaneka.co.jp/topics/news/2026/e7e74r00000008ux-att/nr2602061.pdf

使用技術とプロジェクト内での用途

参加企業とプロジェクト内での役割

参加企業

株式会社カネカ

役割ヘテロ接合型結晶シリコン太陽電池とペロブスカイト層を組み合わせたタンデム型太陽電池の開発、瓦一体型を含む住宅・建築物向け実証、製品化

企業情報を見る

当サイトで確認した最新動向

最新動向

このテーマに関連する参考プロジェクト

技術的・産業的な接点を理解するための参考情報です。正式な提携や採用を示すものではありません。

この記事を書いた人

趣味を兼ねた骨董品の売買を経て、株式やFXなどの投資に関心を持つようになりました。

投資先を考える根拠として日本企業の技術を調べる中で、見つけた情報とその後の進展を記録する必要性を感じ、AIの力を借りて「未来産業地図」を制作。

技術・企業・プロジェクトを結び付け、研究、実証、量産、商用化までの動きを継続して追跡しています。

目次