BASHFIBER量産化・事業化プロジェクト

BASHFIBER量産化・事業化プロジェクト

PROJECT STATUS

プロジェクトの現在地

現在の段階
実証
状態
進行中
開始日
2024-06-28
商品化目標
量産化検証を経て、年間1万トン規模の量産工場による事業化を目指す。具体的な稼働時期は未公表。
商品・サービス
石炭灰由来連続長繊維「BASHFIBER」 放射線遮蔽繊維「BASHFIBER US」 BASHFIBERを使用した複合材料・産業資材

BASHFIBER量産化・事業化プロジェクトは、石炭火力発電所や石炭ガス化複合発電所などで発生する石炭灰やスラグを、高機能な連続長繊維へ転換するプロジェクトです。

新日本繊維株式会社がBASHFIBERの製造技術を開発し、電源開発株式会社(J-POWER)と日本板硝子株式会社が事業化に向けた共同検討に参加しています。

BASHFIBERは、石炭灰などを高温で溶融し、細い繊維として連続的に引き出す溶融紡糸技術によって製造されます。高強度、耐熱性、耐薬品性などを備え、既存のガラス繊維を代替できる可能性があります。

想定用途は、建築・土木資材、自動車部品、住宅設備、風力発電設備、繊維強化プラスチックなどです。

放射線遮蔽機能を持たせたBASHFIBER USは、宇宙、医療、原子力などの分野への利用が検討されています。

新日本繊維はNEDOのディープテック・スタートアップ支援事業に採択され、J-POWER茅ケ崎研究所に年間50~100トン規模を想定した量産化検証設備を建設しました。設備は2025年12月に完成し、将来的には年間1万トン規模の量産工場での製造を目指しています。

一方、2026年1月4日、完成直後の量産化検証設備で火災が発生しました。負傷者や研究所外への影響は確認されていませんが、設備の復旧状況や検証運転の再開時期は公式に公表されていません。

さらに新日本繊維は2026年4月、BASHFIBERの製造工程において、石炭灰に含まれるレアアース元素を取り出す基礎研究に成功したと発表しました。

繊維の製造とレアアース回収を同一工程で事業化できれば、石炭灰のアップサイクルに加え、重要鉱物の国内回収という新しい価値が加わります。

今後の確認点は、量産化検証設備の復旧と運転再開、年間生産能力、製造コスト、顧客企業による材料評価、用途別の認証、量産工場への設備投資、レアアース回収率および回収コストです。

使用技術とプロジェクト内での用途

参加企業とプロジェクト内での役割

参加企業

新日本繊維株式会社

役割BASHFIBERの研究開発・製造技術・量産化検証

石炭灰溶融紡糸技術、電気溶融炉、紡糸用ブッシング、バインダーおよび複合材料の開発を担当。レアアース回収に関する基礎研究も進める。

企業情報を見る

参加企業

電源開発株式会社

役割石炭灰供給・研究設備・出資・事業化支援

新日本繊維への出資、茅ケ崎研究所内への量産化検証設備の設置、石炭灰のアップサイクルおよび事業化を支援する。

企業情報を見る

参加企業

日本板硝子株式会社

役割繊維製造・材料評価・市場展開に関する事業化検討

ガラスおよび特殊ガラス繊維で蓄積した製造技術と市場知見を生かし、BASHFIBERの事業化を共同検討する。

企業情報を見る

当サイトで確認した最新動向

最新動向

このテーマに関連する参考プロジェクト

技術的・産業的な接点を理解するための参考情報です。正式な提携や採用を示すものではありません。

この記事を書いた人

趣味を兼ねた骨董品の売買を経て、株式やFXなどの投資に関心を持つようになりました。

投資先を考える根拠として日本企業の技術を調べる中で、見つけた情報とその後の進展を記録する必要性を感じ、AIの力を借りて「未来産業地図」を制作。

技術・企業・プロジェクトを結び付け、研究、実証、量産、商用化までの動きを継続して追跡しています。

目次