Rising Sand道路材料事業化プロジェクト

Rising Sand道路材料事業化プロジェクト

PROJECT STATUS

プロジェクトの現在地

現在の段階
実証
状態
進行中
開始日
2026-03-31

Rising Sand道路材料事業化プロジェクトは、道路舗装などに使いにくかった微細な砂漠の砂を、硬く均一な人工骨材へ加工し、道路舗装材や建設資材として実用化するプロジェクトです。

プロジェクトを進めるPathAhead株式会社は、本田技研工業株式会社の新事業創出プログラム「IGNITION」から生まれたスタートアップです。

Rising Sandは、直径約100マイクロメートルの細かく丸い砂漠砂を、特許出願中の独自技術によって数十ミリメートル単位の粒へ造粒した人工骨材です。

砂漠の砂は大量に存在しますが、一般的な海砂や川砂と比べて粒が細かく、表面が丸いため、そのままではセメントやアスファルトと十分にかみ合いにくいという課題があります。

PathAheadは、砂漠砂を均一な大きさと形状へ造粒し、骨材としての強度を高めることで、道路舗装、コンクリート、路盤材などへの利用を目指しています。

Hondaの公式発表では、一般的な天然骨材を用いた道路の耐久年数を約10年とした場合、Rising Sandを使用する道路では20年以上の耐久年数を目指すとしています。

道路の補修回数を減らすことで、ライフサイクルコストを従来の約60%に抑えられると試算しています。

ただし、耐久年数と費用削減効果はPathAheadの研究や試算に基づく目標値です。異なる気候、交通量、施工条件で同じ性能を実現できるかは、今後の現地実証による確認が必要です。

事業化に向け、PathAheadは2027年からケニアを皮切りに、タンザニア、南アフリカの順で約3年間の道路舗装実証を計画しています。

各国の気候や交通条件における施工性、耐久性、品質の再現性を検証し、量産に必要な道路材料としての仕様を確立する計画です。

2028年にはケニアに自社工場を建設し、Rising Sandの量産開始を目指しています。その後、タンザニアと南アフリカへの生産・供給体制の拡大を計画しています。

2026年5月22日には、PathAheadとホンダトレーディングが、道路舗装材・建設資材としての事業化を共同で推進する業務提携を発表しました。

PathAheadの材料開発力に、ホンダトレーディングが持つ原材料、設備、物流、販売、海外事業の機能を組み合わせ、企画から供給体制の構築までを進めます。

プロジェクトの今後の重要な確認点は、2027年の道路実証開始、実道路での耐久性、量産時の製造原価、天然骨材との価格差、ケニア工場の建設、年間生産能力、現地建設会社や道路管理機関による正式採用です。

使用技術とプロジェクト内での用途

参加企業とプロジェクト内での役割

当サイトで確認した最新動向

最新動向

この記事を書いた人

趣味を兼ねた骨董品の売買を経て、株式やFXなどの投資に関心を持つようになりました。

投資先を考える根拠として日本企業の技術を調べる中で、見つけた情報とその後の進展を記録する必要性を感じ、AIの力を借りて「未来産業地図」を制作。

技術・企業・プロジェクトを結び付け、研究、実証、量産、商用化までの動きを継続して追跡しています。

目次