データストレージ用磁気テープ(LTO)

データストレージ用磁気テープ

TECHNOLOGY PROFILE

データストレージ用磁気テープ(LTO)

Data Storage Magnetic Tape (Linear Tape-Open, LTO)

技術概要

大容量データを低コストで長期間保管するための磁気記録技術です。アクセス頻度の低いアーカイブデータやオフラインバックアップに用いられ、クラウド・AIデータセンターのデータ階層化とランサムウェア対策で再評価されています。

技術詳細

LTOは磁気テープカートリッジと専用ドライブを使う記録規格です。データをテープ上へ高密度に記録し、読み書きしない間は電力をほとんど必要としないアーカイブ運用ができます。富士フイルムはバリウムフェライトとストロンチウムフェライトを活用した微粒子ハイブリッド磁性体により高記録密度化を進め、LTO Ultrium10の40TBモデルでは非圧縮時40TB、圧縮時最大100TBをうたっています。圧縮時の容量はデータの種類・圧縮率によって変動します。

技術概要

データストレージ用磁気テープは、企業、研究機関、クラウド事業者、データセンターなどが、大量のデータを長期間保管するために利用する記録媒体です。LTO(Linear Tape-Open)は、その代表的な規格の一つです。

SSDやHDDと比べ、データをすぐ取り出す用途には向きません。一方、アクセス頻度が低い学習データ、研究データ、映像データ、業務記録、バックアップなどを、低コストかつ大容量で保管するアーカイブ用途に適しています。

AI時代に再注目される理由

生成AIやクラウドの普及により、企業やデータセンターが保管するデータは増え続けています。すべてを常時稼働するストレージへ置き続けるのではなく、利用頻度に応じて高速ストレージ、HDD、テープへ分ける階層型の保管が重要になっています。

また、磁気テープは媒体をネットワークから物理的に切り離して保管できます。この特性は、侵入後にオンライン上のデータやバックアップまで暗号化しようとするランサムウェアへの備えとして活用される可能性があります。

富士フイルムの材料技術

富士フイルムは、バリウムフェライト磁性体とストロンチウムフェライト磁性体を組み合わせた微粒子ハイブリッド磁性体を採用し、記録密度を高めています。LTO Ultrium10の40TBモデルは、非圧縮時40TB、圧縮時最大100TBの記録容量をうたいます。圧縮率により実際に保存できるデータ量は変わるため、100TBは圧縮時の最大値として扱う必要があります。

実用化上の論点

  • テープライブラリーとドライブを含む初期導入コスト
  • データ復元時の取り出し速度と運用設計
  • 世代間のドライブ互換性と移行計画
  • クラウド・HDD・SSDと組み合わせたデータ階層化
  • 物理保管場所、災害対策、アクセス管理

この技術に関わる組織・プロジェクト

当サイトで確認した最新動向

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この技術を使用するプロジェクト

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この記事を書いた人

趣味を兼ねた骨董品の売買を経て、株式やFXなどの投資に関心を持つようになりました。

投資先を考える根拠として日本企業の技術を調べる中で、見つけた情報とその後の進展を記録する必要性を感じ、AIの力を借りて「未来産業地図」を制作。

技術・企業・プロジェクトを結び付け、研究、実証、量産、商用化までの動きを継続して追跡しています。

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